食をはぐくむ栄養士コラム

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子どものお手伝い(前編)

こんにちは

市川園 栄養士の中村です👩🏻‍🍳

 

第3回目のコラムのテーマは

子どものお手伝いです♪

 

お手伝いしたがるけど、

忙しい毎日でその気持ちを受け止めてあげるのって大変🫠

自分でやった方が早いし、、、⏰

お手伝いって、子どもにどんな良い影響があるのかな🤔

 

今回のコラムでは、

①お手伝いが子どもに与える良い影響

②ご家庭でもお手伝いをしてもらうための工夫

をお伝えしたいと思います。

 

園の様子(市川園)では、食育に力を入れている市川園の給食の様子などを掲載しています。

併せてチェックしてみてくださいね。

 

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つながりを感じるためのお手伝い

 

園では子どもたちに給食作りのお手伝いをお願いすることがあります。

給食作りのお手伝いをお願いするときは

「つながり」を大切にしています。

「お手伝いをしてもらった食材はこの料理に使うよ」という食材と料理のつながり

「お手伝いをしてもらって嬉しいよ、助かったよ」の人とのつながりです。

 

また「その食事」の前後に自分が関わっていると、子どもたちはその食事をより楽しみにできます。

 

その関わりの1つが「お手伝い」で、自分が手伝った、自分で作ったもの、には期待があり特別美味しいと感じるものだと思います。そんなお手伝いと自分とのつながりです。

 

このようなことから、園ではお手伝いの時間を大切にするようにしています。

 

 

 

お手伝いと言っても、1~2歳頃は手がかかる年齢でもあるので毎日のお世話だけでも大変で😵

親からすると自分でやってしまった方が早いと思ってしまうこともありますよね。

 

しかし、子どもの「やりたい✨」の興味が出てきた時には、簡単なことでもよいのでお手伝いをお願いしたいものです。

なぜなら、お手伝いは子どもにとても良い影響を与えてくれるからです。

①お手伝いが子どもに与える良い影響

その1(食材 ⇄ 自分・先生・お友だち)の繋がりを認識できる

 

園で行う「きのこほぐし🍄」などの食材の下ごしらえのお手伝いは、みんなで食べる給食の材料なので、自分だけではなく、友達もその食材に関わっています。

 

「これはみんなで食べるもの」

という責任感

「〇〇ちゃん、このくらいの大きさで大丈夫かな🤔?」

と小さい友達への思いやりの気持ちが見られます。

 

そしてお手伝いをした後の友達や先生からの「ありがとう」の言葉かけや、

みんなが美味しそうに食べている様子を見ると👀

 

自分の行動(お手伝い)で誰かが喜んでいる(助かっている)

(お手伝いが)出来た自分が誇らしい

やってよかったという気持ちになります。

 

これが「またお手伝いやってみよう」につながるのだと思います。

 

 

その2   自分に自信がつく

園では同じお手伝いを何度かお願いしています。

繰り返し行うことで上達していきます。

出来ることが増えた自分に自信を持てるようになり、嬉しそうにいつも以上に食べる子どももいます。

 

「また、きのこごはん作ってもらおうね」

「きのこのお手伝いする」と話してくれます。

はじめは触れたことのないものにとまどう様子もあります。

 

また、大人からすると食べ物で遊んでいるように見える場面もあります。

 

しかしまずは「やってみたい」と思えたこと、興味を持てること

を大切にして、ここから次につながっていけばよいと思っています。

 

 

 

 

 

💡ポイント (お手伝いのタイミング)

園ではみんなで一緒に取り組む時間もありますが、

「(今はまだ)やりたくない🫸」

「(他の事で)遊びたい🎨」

のであれば時間をおいて、次の機会に声をかけるようにして

子どもの気持ちを尊重するようにしています。

 

自発的にやりたい、と思えるタイミングが

一番学びを吸収できるタイミング

だからです。

 

 

 

💡ポイント (季節を感じる食材)

野菜に触れるお手伝いのなかでも、旬の野菜は季節を感じることもできるのでおすすめです。

今は一年を通して様々な食材が手に入りますが、

初夏のそらまめ

夏のとうもろこし

秋のきのこ」など

 

季節と結び付く食材に触れた経験は、

美味しかったという味覚👅嗅覚🐽

とともに子どもたちの記憶に残るものだと思います。

 

💡ポイント (お手伝いの境界線)

園ではお手伝いをしてもらった食材は鍋に入れてもらったり🍲

子どもたちに手分けをして給食室まで運んでもらい受け取ります👐

 

 

そうすることで自分たちのお手伝いはここまで。

この後は給食の先生にバトンタッチ🙌

と終わりが分かりやすいからです。

 

すると、子どもたちは気持ちが切り替わり、次の遊びを始めます。

 

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でもやっぱり親がやってしまった方が楽、、、

お手伝いしてもらうのは面倒だな、、、🫠

 

と思うこともありますよね。分かります。

 

お手伝いは親が頑張ってやらせるものではない

と思うので無理はしないことも大切です✨

 

 

後編では、お手伝いをしもらうコツやアイディアをご紹介します🌟

 

お楽しみに♪

 

 

 

〇キューティー市川園 栄養士 中村先生〇

 

栄養士資格を取得の後、飲食店のメニュー開発に従事。

2018年保育ルームキューティーに入社。

保育園での勤務をきっかけに、幼児食インストラクター、アレルギー対応食アドバイザーの資格、食育インストラクタープライマリーを取得

 

園の様子(市川園)のブログでは、食育に力を入れている市川園の給食の様子などを掲載しています。

是非チェックしてみてくださいね。