野菜のいろどり
こんにちは キューティー市川園 栄養士の中村です。
小学3年生の息子の子育てをしながらキューティー市川園で献立作成、調理を担当しております。
私の子育てを振り返ると食事の面で(だけではないですが…)もっとこうしておけばよかった!などの反省が多々あります。
そんなたくさんの反省も活かして、園では子どもたちの笑顔と元気に大きくなってくれることを願って給食づくりをしております。
日々の給食の様子や子どもたちとの触れ合いの中で、私たちが感じること、工夫していることなどを連載でお伝えすることで、少しでもお役に立つことが出来ればと思っております。
まず、第一回目は野菜のいろどりについてお話しようと思います。
園の給食は、栄養バランス、衛生面への配慮などはもちろん、彩りも大切にしています。

食事は味だけではなく、彩り(見た目)も「おいしい」と感じる大切な要素だからです。
彩りといえば、苦手な子どもが多い野菜ですよね。
「野菜はあまり食べてくれない」
とお話しを伺う機会がよくあります。
「トマトきらい!」という子どもにトマトはどんな味がするかを聞くと「酸っぱい」と答えました。
嫌いな理由は様々ですが、とくに乳幼児では野菜の酸味や苦みから腐敗や毒物などを連想して好まないこともあるようです。
これは本能的に「(腐っているかもしれないから)気をつけよう」=「苦手」と感じるからかもしれません。
しかし一緒に食事をしている親が美味しそうに食べている姿を見ることや、食の経験を重ねることで苦手とした味の美味しさも少しずつ分かるようになってくるものです。
子どもたちは何度も経験することで自信がつきます。
給食では、食べてもらいたい分量はありますが、苦手なものは はじめは少な目に盛り付けて「食べられた!」の経験が1回でも多く出来るようにしています。
苦手・食べないからと食卓から遠ざけず、
子どもたちの嗜好の幅を広げるためにも
「知っている野菜」「食べられる野菜」を増やしてあげたいと思っています。
子どもによっては、いくつもお皿が並んでいると目移りしてしまい集中して食べられないということもあります。
そういう時はワンプレートで盛り付けることもありますが、この時も彩りを意識して盛り付けるようにしています。

今度は料理の見た目や味とは別の視点から考えてみましょう。
食べる時の雰囲気も大切ですよね。
キューティーの給食の時間は友達や先生と一緒に楽しく過ごします。

先生方は子どもたちに色々な声かけをしながら「自分から食べてみよう」という気持ちを応援しています。
「酸っぱいね」「甘いね」「噛んだらどんな音がする?」など、
今体験していることと結びつく声かけや問いかけは食への関心や食べる意欲にもつながります。
また、ご家庭だからこそできることを挙げると、
一緒に野菜の買い物をすることや、お手伝いなどの活動を通して野菜に触れることも、野菜に興味をもつきっかけとなります。
キューティーでも食育という形でお野菜を育てたり、触ったりする機会を設け、野菜を身近に感じる体験をしています。

子どもたちは手触りや香りからたくさんのことを学んでいきます。
きれいな野菜の色、苦手だからと隠してしまわず、彩りを一緒に楽しみませんか?
連載でお届けいたします。次回もお楽しみに!

〇キューティー市川園 栄養士 中村先生〇
専門学校卒業後、
病院で一般食や特別職の調理業務を経験、飲食店のメニュー開発にも従事した経験あり。
2018年保育ルームキューティーに入社後、
保育園での勤務をきっかけに、幼児食インストラクター、アレルギー対応食アドバイザーの資格、食育インストラクタープライマリーを取得。
現在は市川園での栄養士業務のほか、キューティーアイで食育活動のサポートなども行っています。

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